著者:林 淑美 + クリエイティブハウス「パンジー」のみんな
〈作品紹介〉
ドキュメンタリー映画の製作過程で集まった
みんなの思いや叫びを多くの人たちに届けたい!
パンジーで活動する当事者の姿を知ってほしい。たとえ知的障害を持っていても、だれもが生き生きと暮らせることを伝えたいと、ドキュメンタリー映画を作りました。
その映画の製作過程で当事者のインタビューや、手記がたくさん集まりました。
そこには映画だけでは伝えきれなかったドラマがあったのです。
この本は、そんなみんなの思いや叫びを残したい、もっと多くの人たちに届けたいという願いから作られました。
〈もくじ〉
監督・編集:小川道幸 題字:山崎勲 語り:佐倉萌
撮影:濱野実 音響効果:増子彰
制作協力:グループアンダリン プロデューサー:林淑美
制作・著作:社会福祉法人創思苑
〈作品紹介〉
多様な関係性が、自立に向けてのエネルギー
映像からは「クリエイティブハウスパンジー」に関わる人たちの挑戦ぶりが、一人ひとりの表情や言動を通していきいきと伝わってきます。顔なじみの人も多く、その笑顔に思わず駆け寄りたくなりました。
近くで、少し離れて、長年パンジーを見てきた私にとって「パンジー」の魅力は関わる多くの人の間に生まれる関係生―ぶつかったり、立ちすくんだり、優しかったり、無視したり、怖かったり、暖かかったり、悩んだり、ホッとしたり、などなど―の中にあるとつくづく思います。創設以来23年ずっと続いているこの多様な関係性が、自立に向けての活動のエネルギーになっていることに敬意を持っているからです。
この映画によって、多くの人に「パンジー」のことを知ってもらい、一人ひとりの人生に触れ、そしてぜひここを訪れて「生パンジー」の魅力に関わってほしいと願っています。