インターネット放送局

知的障害を持つ人たちが中心となって番組制作を行う放送局です、毎月1回こう新しています

きぼうのつばさ〈第60回〉

2021年8月27日(金)

制作 有光一仁/山田浩/岩井隆典/池辺昌史/飯川満生/梶原愛子
西野貴善/春島海斗/畑中満智/福岡挙/山下楓稀/山本俊作
プロデューサー:井道寛哉/樋口廣/吉田和美
エグゼクティブプロデューサー:小川道幸     統括:林 淑美

「きぼうのつばさ」5周年 特別企画

映像のみりょくに気がついた
~自分でとるのは楽しい~

2016年9月に第1回が放送された「きぼうのつばさ」は、今回60回をむかえます。この5年間、番組を作りながら私たちは多くの新しいけいけんをしました。そして、これまで知らなかった自分を発見しました。みんながせっきょくてきになり、多くのなかまが映像を通して自分の思いをはっしんしたい、自分のありのままのすがたを見てほしいと思うようになりました。
今回の特別企画では、映像で表げんすることが、私たちの何をかえるのか、私たちにどんなえいきょうをあたえるのかをさぐり、その意味を考えます。

Stage 1

写真を始めた3人の知的障害者

パンジーで活動する3人、井道寛哉、樋口廣、有光一仁がさいきん始めたのが写真さつえい。あまりさつえいのけいけんはありません。そこでプロのカメラマン未来さんに教わることにしました。3人のワークショップのすがたを追い、表げんする楽しさをえがきます。

Stage 2

ぼくはユーチューバー

今年4月からパンジーに通いはじめた安原慶は話すのが苦手で、はずかしがりやです。ところが、さいきんせっきょくてきになり、職員をからかうようになりました。安原をかえたのはユーチューブ。一人でさつえい、へんしゅうをします。映像の中で、じしんにみちた顔をしている安原。そして、これまでとはちがった動画のさつえいにちょうせん・・・。

Stage 3

パンジーメディア・ワークショップ
自分を映像で表げんするはじめてのたいけん

きぼうのつばさの放送が始まる半年前の2016年3月。私たちは、自分が感じたことを表げんすることから始めました。その時のパンジーのスタッフの言葉です。「私が今まで思っているいじょうに、みんないろんなことを思っていて、表げんする場があれば自分の思いをちゃんとつたえることができると実感した。」
次に取り組んだのは、自分たちの発想できかくし、自分たちが出えんするショートムービーのせいさくでした。そして、第1回放送の「闇の王」。さつえい中に起きた「津久井やまゆり園」事件を受けて、セリフに自分たちの思いをこめました。

Stage 4

つたえたい自分の思い「私の歴史」

「私の歴史」のせいさくには、スタッフは何度も当事者から聞き取りをし、いっしょに原こうを作っていきました。そのかていは、それまで意しきしていなかった自分の思いや記おくを思い出す時間でもありました。
これまで40人が「私の歴史」を語ってくれました。そして、みんなの心のうちにへんかが起こりました。そのへんかを出えん者に聞きました。

Stage 5

デジタル・ストーリーテリングとは

「デジタル・ストーリーテリング」。コンピューターなどのデジタルききを使って映像を作り、自分の思いをはっしんする。それが知的障害者にとってどんな意味があるのか。「デジタル・ストーリーテリング」を実せんしている伊藤力さん。かれをサポートしている藤田正一さん。そして、その研究に取り組んでいる名古屋大学大学院の小川明子准教授に映像表げんのかのうせいを聞きます。

Stage 6

自分の思いを表げんする・何をつたえたいのか
それぞれの作品

写真で自分の感じたことを表げんすることにいどんだ3人、井道寛哉、樋口廣、有光一仁。それぞれが5まいの写真をえらび自分の作品を発表します。また安原慶は、これまでとは少しちがう動画を作りました。そこから見えてくるのは、いままで見たことのない心の内でした。

   
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